adagioアダージョ

これは速さを表す言葉です。普通、楽譜の最初の小節の上あたりに書かれて

います。いわばその曲のテンポを決めてしまう言葉です。

速さの順番で言いますと、遅い方から数えて3,4番目くらいに位置します。

adagioアダージョの言葉としての意味は「ゆっくりと、静かに」あるいは

「注意深く、慎重に」と幅広いものです。

例えば誰かが大きな壺を床の上に置くとしますね、するとそばにいる人は

その壺を破ってしまわない様に心配して「Adagio, adagio! (ゆっくり、ゆっくり

落ち着いて!)」と声をかけます。

adagioという言葉はad agio(楽に)から成り立っています。adはもともと

aという前置詞なのですが、次に来る言葉がagioと母音で始まる言葉ですから

adとなります。agioという言葉は「気楽、安心、寛ぎ、ゆとり」と言った意味

を持っています。それにadをつけて「〜に、〜風に」となる訳です。

音楽用語でadagioと言えば大体テンポは想像がつくのですが、こんな意味を

持った言葉だと思うと演奏する上でゆとりと幅が生まれる気がします。

最近そう言えば「Agioアージョ」というなのイタリアンレストランがありました。

「ゆっくり寛いでくださいね。」って言われているみたいですね。

     ・・・私のParola della musicaのノートから settembre, 2014


* Adagioと言えば有名なAlbinoniアルビノーニの曲がありますが、これをポップ

にアレンジしていろんな歌手が歌っています。有名なところだとIl Divoイル・

ディーヴォでしょうか素晴らしいです。もう一人女性の歌手でLara Fabian

ララ・ファビアンが歌っているのも素敵です。

ピアノ教室/メトロノームの会

2000年に「メトロノームの会」と名づけて親睦会を 小さな生徒さん達とはじめました。 同時に「メトロノーム新聞」も発行し皆で持ち回り 編集長となり、なんでも書ける音楽情報掲示板を目指しました。 この名前をつけてくれた当時の皆さんも大人になり、 新聞も今はやっていません。20年経って少し形を変えて もう一度「メトロノーム新聞」を作ろうと思いました。

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