Bei om
ベイオム
今年もBei omの花がちゃんと自力で咲いてくれました。本当に嬉しい。
この年の初めに大掛かりな下水道の工事があり、Bei omの毎年咲いている
場所がかなり掘り返され今年はダメかなと少しなかり諦めていたので
思いがけないご褒美をもらった気分になりました。今から3年前、私の
イタリア語の先生と言うより人生における師匠ともいえるB先生が30年
余り過ごされた日本を引き揚げる時私にくださった物の中に「Bei om」
の種がありました。ベイオムと読みますが、これは先生の土地の方言で、
標準語のイタリア語ではBel uomoベルウオーモと言って「良い男」
あるいは「姿形のよい男」と言う意味だそうです。先生はその時その花
の種の日本名を忘れてしまっておられ、色々と説明をしてくださったのだが
よくわからずじまいでした。2年前何せ咲かせてみて初めて「ハハ〜ン、
これは鳳仙花」と分かった次第です。イタリアではなかなかしゃれた名前
を付けるもんだと感心しております。日本名からするといささか伝説の中
の物語を想像しますが、イタリアは現実的でお洒落で素敵な色男をイメージ
させますね。ホウセンカの花を見るかぎり私はやはり「Bei om」と言う命名
はお見事と思います。
・・・・・・・メトロノーム新聞より July 29, 2006
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